あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
俺を見て後ろに数歩下がったあと、前を向きまた、走り出した。
さっきまで騒ぎながら、楽しそうに走ってたのにな……
「フッ……逃がすものか………」
俺は、奴らの前に先回りをした。
「ヒッ……ま、待って……」
「失せろ」
魔物の声を遮り、冷たい声で言い放ち、中指と親指でパチンと音を鳴らすと、魔物は消えた。
周りにいた他の雑魚も全部。
「フッ……相手にもならん……」
さてと……次は、あいつのところに行こう。
俺は、あいつのいる保健室へと向かった。