あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー




はあ………




準備を終えて一息。
そのあと、ベッドに座った。




ダルい……




部屋に、さっき開けた窓から心地よい風が入ってくる。



わたしの気分と正反対だ………





ボーッとしながら、考える。




今日、学校行くのもダルいな……

この、体じゃあね……



でも、お母さん達には心配かけたくないし……





はあ……




――――サァァァ……



重苦しいわたしの部屋に風が入る。



さっきより…肌寒い………



冷たい風が入って、鳥肌が立つ。





窓を閉めようかと、窓の方に目をやった。




「あ、あんた………」







その、視線の先………窓際には、マントを羽織り、腕を組んで紅の瞳でわたしを射るように見つめる男がいた。







< 84 / 170 >

この作品をシェア

pagetop