あなたの虜ーバンパイアとわたしの秘密の関係ー
はあ………
準備を終えて一息。
そのあと、ベッドに座った。
ダルい……
部屋に、さっき開けた窓から心地よい風が入ってくる。
わたしの気分と正反対だ………
ボーッとしながら、考える。
今日、学校行くのもダルいな……
この、体じゃあね……
でも、お母さん達には心配かけたくないし……
はあ……
――――サァァァ……
重苦しいわたしの部屋に風が入る。
さっきより…肌寒い………
冷たい風が入って、鳥肌が立つ。
窓を閉めようかと、窓の方に目をやった。
「あ、あんた………」
その、視線の先………窓際には、マントを羽織り、腕を組んで紅の瞳でわたしを射るように見つめる男がいた。