普通な学校生活を送るための傾向と対策
 本音を言うと

 バドミントンには興味はないのよね。

 藤井と佐々田はお互い顔を見合わせると、
 おもむろに口を開いた。

「おれたちの行きつけの店があるから、
 そこでよかったら教えるよ」

 教えるってことは一緒に行く気はないわけか。

 知り合いになったばかりだから
 遠慮しているのか、わたしたちの気持ちを尊重してくれているのか、

 はたまたこちらの反応をみているのか。

 ガツガツしてなさそうなのはいいけれどね。


 一緒に行きたくない。
 なんてことはないだろうけれど。



 わたしとしては。


 もうちょっと、
 がっついてもらいましょうか?
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