腹黒王子は誘惑中

「単刀直入に言うが、君達四人にパンフレットのモデルになってもらいたい」


「「え!?」」


あたしの声と澤村君の声が重なる。


まさか、理事長にまで言われるとは思ってなかったこの言葉。


沙織と里中君は驚いた様子もなく、悠々と出されたお茶を飲んでいた。


「君達がモデルになることで、我が校のイメージアップに繋がる。さっきも言ったように期間は約一週間だ。強制はしないが、引き受けてほしい」


理事長の真摯な態度に沙織はうなずいた。


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