青春白書
片思い

涼太side

俺の乗る駅から3つ先の駅で彼女は乗って来る



いつも同じ2両目


俺は後ろの入り口から乗って
彼女は前の入り口から乗る


サラサラの髪がドアが開くたびにいい香りがしてそうに揺れる


彼女は時々メールを打っている
ずっとじゃなく時々


そうじゃない時は窓の外を見ている

この車両はなぜか月曜日だけ混むから

脂っぽいおっさんや汗臭い男子から彼女を守るために

2年になって、月曜日だけ前から乗ってドアから2つ目の手すりで彼女を待った



ずっと同じ

変わったのは月曜日だけ


俺の勇気はそれだけ...











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