人間に恋した悪魔




この先、彼女に不幸があっても守れない。




何があっても守れない。






ーー本当は、僕が守りたかった。









いつまでも、彼女の幸せを






彼女の笑顔を。






でも、それは僕にはできない。









僕が、悪魔だから。










そして、悪魔は悲しく笑った。













「……僕は悪魔。




不幸を喚ぶもの。







……だから、ごめんね。」











ーー君に、不幸があらんことを。












【Fin】

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