Lover dance ~運命の恋~

『 あっつぅー!海奏ぁ、俺もう汗ダクぅ; 』


布団を取り入れた拓は手で顔をパタパタ扇いでソファーに倒れ込んだ。


私は扇風機を拓に向けて冷蔵庫にジュースを取りに行った。


『 今日の日差しは海奏にはキツすぎたし、本間助かったゎ!拓ありがとうなぁ♪ 』


ジュースをコップに注ぐ私に、拓は扇風機に当たりながら「ニコッ」と笑って答える。





中学3年頃から急に背が伸びて、体つきも声も、すっかり大人の男になった拓。


でも、いつも私を助けてくれる所や、笑顔だけで答える仕草は昔のままだ。



< 5 / 274 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop