だんご虫ヒーロー。



「…アハハハハハハッ!!」



堪えきれなくて口から出た笑い声。



だって可笑しすぎる。
この先輩が夕里を自分のものにしようとしてるから。



あたしの笑いに当然苛立った武井りかはあたしを鋭く睨んだ。



「何笑ってんだよ!」



あたしの掴んでた髪を勢いよく離した。
その勢いであたしは地面に叩きつけられた。



それでもあたしの笑いは止まらない。



夕里はね、夕里は…



「夕里はあなた達みたいなケバくて汚い女、一生相手にしないわよ?」



そう、夕里はケバくてこういうことする女が一番嫌いなの。



あたしだけが知ってる。


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