ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
お爺様は娘の忘れ形見として私を捜し出して引き取ってくれた。



でも、私とお爺様には見えない溝があった。その溝は簡単に埋められるものではない。
私は、少しでもお爺様との距離を近づけようとするけど。



お爺様が私との意思の疎通を拒んだ。



話は最低限で事務的なコトしか言わない。



お爺様はリビングを出て行った。


「これが見合い相手の伊集院敦司様です」



石田さんが私に見合い写真を渡した。



私は反射的に受け取って写真を開いた。



「私はこれで…何かあれば…使用人を呼んで下さい」




「はい…」






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