ONLY YOU~年の差結婚の秘密~
「私が言いたいのは…」



敦司さんが私に何か言いかけようとしたけど。


青信号になり、タイミングを失ってしまった。



「くそっ」



私の学校・聖クレア女学院が見えて来た。




「右に曲がれば…送迎用の校門に入れます…」



「…わかった」



敦司さんはハンドルを回して右の角を曲がっていく。



彼の左手薬指のマリッジリングが車内に差し込んだ木漏れ日の朝の光に反射して一瞬だけ輝いた。



私は学校だし着けていないけど…


仕事に向かう敦司さんはちゃんとマリッジリングを着けていた。



肌身離さず私がそばに居るようで嬉しかったーーー・・・



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