侍先生!
第四章

キス

修学旅行の前日。旅行鞄に荷物をつめていく。
何を持っていけばいいか、まったく分からない。


自由行動は、三日のうち、初日と三日目が自由行動。
先生と行動できるって考えたら、口元がニヤける。


「何着ていこうかなー! …って、制服で行動だっけ…」


また、先生に話聞いてないって怒られそう。
朝早いので、準備を終わらせて早くに寝た。



そして次の日の朝。


早く寝たとはいっても、すごく眠い。
集合場所の学校につくと、皐月も和也くんももう着いていた。


「おはよう! ふたりとも、早いね?」


「まいちゃん、おはよう! 皐月と、自由行動どこ行くかまだ決めてなかったから、打ち合わせがてらに早く来たんだ」


「おはよう。 まだ決まらないみたんだけど、はやく決めてほしい」


「じゃあ、皐月もちょっとは考えろよ~」


「だから、どこでもいいって言ってるじゃん」


あらら…。
なんか喧嘩してる?


そういえば、先生とどこ行くかってきめてないな。
まあ、先生とならどこでもいいんだけどね。


「天気予報では、朝方まで近畿地方は雨だったんだって。 今は晴れらしいよ」


と、明石焼きくん。


「そうなんだ! 修学旅行日和だね!!」


と、はしゃいでると、頭にチョップをかまされた。
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