後輩くんは俺様王子
Chapter.1

10年後の出会い




「きゃあ!ママどうしようっ!遅刻っ!!!」


「………えっ嘘でしょう!?今何時!!?」

「もう7時半!間に合わないよ~っ!!」


「ちょっとあなた起きて!?遅刻するわ!!」



ママはそういうと、慌ててキッチンに駆け込む。


私はというと、顔を洗い制服に着替え、髪をとかして朝ごはんを待つ。

お母さんの作った3分クッキングは、いつものサンドイッチ。
目玉焼きとハムが挟まっただけの簡単なものだけど、とても美味しいんだ。


そのサンドイッチを5分で食べ、歯を磨いて私は家を出た。


「いってきまーーす!」



家を出ると私は思いっきりダッシュした。


こんな大事な日に遅刻なんて……!



次のバスに遅れたら、完全に遅刻してしまう。

それだけは免れるために、バス停までの道を一気に走り抜ける。









< 2 / 28 >

この作品をシェア

pagetop