不滅のLIAR!
「ねぇー、ねぇー、鼻毛好きなだけ抜いていいからさぁ。ねぇー」


「あーっ、うざ過ぎて気が狂う!そうやって私を廃人にする計画かー!」


少しの小競り合いあと無理矢理リンの隣に座り込み、ギャーギャー騒ぐ口を強引に塞いだ。


長い手足が死角から飛んできて多少痛い目にも合ったけど、俺はどうしても引きたくなかった。


次にリンとこんな旅行が出来るのは、きっと何カ月も先になってしまう。


そして、俺の願いは大量の鼻毛と引き換えに果たされた。


涙と鼻水とクシャミという結構重い後遺症と共に。


良かったけど、イタイ……。


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