心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
あたしは、教室に駆け戻った。






「真名子ぉっ!!」






席に座って弁当を食べてる真名子を見つけ、大声をあげる。






「なによ、そんな大声だして」






真名子はいぶかしげな顔をして、さっと振り向いた。





あたしはごくりと唾を飲み込んでから、床に片膝をついた。







「…………先ほどのお話。


慎んで、お受けさせて頂きます……!!」







真名子は目を丸くした。







「………それって、加賀センパイの話?」






「無論でございますっ!!


わたくし、覚悟はできておりますっ!!」






「いやいや、そんな今から決闘に行く任侠みたいな口調で言われてもね」







真名子は困ったように眉を下げてたけど、「ま、いいか」と急に笑顔になった。







「よく分かんないけど、あんたがその気になってくれたんなら、いいか。



じゃぁ、さっそく加賀センパイに連絡しとくね」







真名子はそう言って、さっさとケータイを取り出した。






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