心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~
…………………。








!?





ぎゃーーーっ!!!







えっ、うそ!!




あたし、カナちゃんって言った!?





カナちゃんって言ってた!!??







あ、たしかに、言っちゃった気がする!!






……………はぁ〜………。





小学校で友達にからかわれて以来、カナちゃん、じゃなくて、カナタって呼ぶようにしてたのにっ!!







気が抜けたせいか、やってしまった……。







カナタはにこにこ笑いながら、あたしの腕をつかんで立ち上がる。





あたしも引っ張られて立った。







「さ、帰ろっか。



みーちゃん。」







「…………う、うん………。


か、帰ろ………」







カナタは最後にもう一度だけ、あたしの頭を優しく撫でた。







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