心底、不思議。~毒舌カナタとひねくれみーちゃん~








夏休みも、もうあとわずか。



一週間後には、二学期の始業式がある。






「みーちゃん。


毎日毎日DVDばっかり見てるけど。


宿題は大丈夫なの?」






あたしは今、いつものようにカナタと図書館に来ている。






「宿題〜〜?

あんなの、やる義理ないじゃん。


頼んでもないのに勝手に宿題出されて、やってなかったら怒られるとか、意味わかんない」






あたしが正直にそう言うと、カナタは、はぁ、と溜め息をついた。





そして、いつものように平静な口調であたしを諭す。






「みーちゃんたら………またそんなこと言って。


高校は義務教育じゃないんだから、学校側が課したものをやらないってことは、単位の履修を拒否したことになるんだよ。


みーちゃんは、進級、卒業できなくてもいいわけ?」






あー、はいはい。



すみませんねぇ。






< 428 / 600 >

この作品をシェア

pagetop