やさしい手のひら・中編【完結】
「俺はもう亜美から離れられない」

体を仰向けにされ、私の目の前でそう言った

私は健太の優しい顔を見ながら、首を縦に振った

そして深いキスとなり、健太の心臓の音が私に伝わってくる

何度何度も角度を変えて私にキスを落としていく

そんな健太が愛おしくて私は健太の首へ手を回す

「抱きたい」

「うん」

健太に言われて私も同意の返事をした

キスの音が部屋の中に響き、私の吐息も一緒に響き渡る

「ンッッ」

健太の手が私の体を支配し、私は体を反ってしまう

「けん・・た、もう・・・だめ」

「まだ」

そう言って健太は激しく私をかき回す

お互い無我夢中で探り合い、求め合い、快楽の道へと導かれていった

私はまた気を失い、健太が愛しそうに私を見つめているのも知らないまま、健太の腕の中でぐっすりと眠ってしまっていた
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