With a smile
「五十嵐清、・・・それがオレの父親」

えっ?

五十嵐清、って、社長?

「知ってた?」

ブンブン首を振った。

言葉が出ない。

社長の息子ってことは、建都さんとは、母親違いの、兄弟?

「信号青だよ」

あ・・・、急いでブレーキからアクセルへと踏み変えた。

今、停止中でよかった、走ってたら事故ってたかもしれない、それくらいびっくりした。

「運転大丈夫かぁ?」

衝撃の事実に似合わない、笑顔で聞いた。

「はい・・・」

普通にしなきゃ、過剰な反応はきっと失礼だ。

でもやっぱり続く言葉が見つからない。

「別に隠してはないからな、オレの母親とは結婚してないけど、認知はされてるし。
マッキーは知っといた方が良いだろ」


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