先輩!ダメですよ!?
私は下をうつむいてただただ、話を聞いているだけ。
そんな私に痺れを切らしたのか、先輩は私の頬をぶった。
すると、それに続いて殴ってきたり蹴ったりし始めた。
お腹、靴下で隠れるところの足の部分。
どこも目に見えない、服に隠されている部分を蹴ってくるのだ。
とっても、陰険。
私は歯を食いしばって、我慢をした。
ここで昨日のことを謝れば、私は先輩を侮辱したことを許してしまうことになる。
苦しくて、痛いけど、こんな最低な人になりたくないよ。
私はそう一心に想い、ずっとずっと黙っていた。