【短編】弟はキューピッド!?



「あ、そろそろ行かなきゃな。実樹、ちゃんと応援しろよ。


よしっ勇樹、勝ちに行くぜ!!」


「あ、待ってくださいっ」

コートの方へ戻る勇太先輩の後を追う。



「ちょっと待って!」

姉貴の声。

俺も先輩も足を止めて振り返る。


ほんのり赤い顔の姉貴が、俺らの方を見て立っていた。


「えっと・・・頑張って!」


小さくガッツポーズをする、姉貴。



「おう、頑張る!ありがとー!!」


勇太先輩が手を振ると、ちょっとはずかしそうに手を振りかえした。


< 44 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop