え、俺の方がイケメンじゃね??

え、放課後ですか??


───はい、とゆー訳で、放課後です


だるーい授業も、まぁテキトーに終わらせて、帰りは友人と一緒にファーストフード店へ


自動ドアが開くなり、前にいた友人は急に立ち止まった


ま、その拍子に俺の顔面はコイツの後頭部に激打



「なんだよっ、急に止まんなよっ」



お前のせいで俺の顔面いてぇじゃねぇかっ


「げぇっ、お兄ちゃんだ‼」


高い声が聞こえてコイツの背中から顔を出すと、コイツの妹がいた


何度か友人の家に遊びにいった事があるから、コイツの妹の顔は知っている



「お前こんなとこで寄り道すんなって言ったろ?!」


「五月蝿いなぁ
あたしの好きなようにさせてよっ」


「俺はお前を心配して言ってんだっ
帰りが遅くなって変な野郎に連れてかれたりしたらどうすんだっ」


おーおー始まったよ、この兄妹喧嘩…と言うより、コイツの“シスコン"が…


コイツはいつも平然としてクールそうに見えるが、それは違うっ、断じて違うっ!!



コイツは平然クールに見せかけた、ただのシスコンでムッツリ野郎だっ!!



“やれダメ、あれダメ"


んなことばっか言ってから妹から嫌われだよ、バーカバーカ



兄妹喧嘩なんか無視無視


俺はマイペースにさっさと注文するから


妹の横を通り過ぎようとした時、今まで視野に入っていなかった人物が急に入りこんできて、俺は間抜けな面で立ち止まってしまった



< 8 / 19 >

この作品をシェア

pagetop