愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「で、どうなんだ。彼女の具合は…」
「あぁ、薬を飲まされたって聞いたから、一応、胃洗浄しといたが、どうも市販の睡眠導入剤ぽいな…それより心配なのは背中の傷だ。深くはないが、暫くの間、ちゃんと消毒して処置しないとダメだぞ。
化膿止めの抗生物質と消毒液出しとくから、後で取りに来い。まぁ、心配いらないよ。」
「そうか…良かった」
その会話を聞き、私もホッとする。そして親切な新川さんになんて言ってお礼を言えばいいのかと真剣に考えてしまった。
新川さんには感謝してもし切れない。彼が来てくれなかったら、きっと私は今頃、後藤にメチャクチャにされてた…
あの恐怖の場面が蘇り、涙が溢れ出す。
シャッ……
カーテンが開き、新川さんが私の顔を覗き込んできた。
「どうしたの?痛む?」
私は首を振り枕に顔を押し付けた。
「すみません…迷惑かけて…」
「気にしないで…もう大丈夫だから」
とても優しいその声を聞き、また涙が溢れ出す。
それから1時間後、お医者さんにもう一度、診察してもらい帰宅の許可が出たので新川さんにタクシーを呼んでもらった。彼に車椅子を押してもらいながら夜間出入り口に向かう。
「家には誰か居るの?」
「いえ…私、銀行の寮に入ってるんです」
「寮か…その姿で帰って平気?」
車椅子の横に来て、腰を屈め心配そうに聞いてくる。
そう言われ改めて自分の姿を見てハッとした。
ブラウスはボタンが取れボロボロ。上着も血が付いてる。パンストは電線だらけ…悲惨な状態だ…