愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
「か…ずや…」
「昨日の事、もう忘れたのか?俺は覚悟を決めて真央を抱いたんだ。他に女なんて居るワケないだろ?」
「でも…三浦さんと居る時の和弥は凄く楽しそうに笑ってた。和弥は私と居ると、いつも怖い顔してる…笑ってくれないじゃない…」
和弥の顔が曇る。
「好きだから…真央が、好きだから…部長のモノになってく真央を見てるのが辛かった…」
「えっ…」
「真央だって、俺と居る時は、いつも泣いてるじゃないか…」
あっ…
「お互い様だよ」
「…そう…だね」
顔を見合わせ少しだけ笑った。そして、重なり合う唇。
和弥の愛を信じたい…
「でも…」
「でも、なんだ?」
「…バレンタインの日の…電話」
和弥の動きが一瞬、止まった…
「あぁ、あれは…」そう言い掛けた和弥が急に口を噤む。そして一呼吸置いて「あれは…彼女なんかじゃない。ただの女友達だ…」って、言ったんだ。
「ただの友達?バレンタインに会ってた人が、ただの友達なの?」
「あぁ…心配するな。そいつとは、キスもしてない」
半信半疑で和弥を見つめる。
「ヤキモチか?真央がこんなに嫉妬深いなんて知らなかったな…」
「だって…」
再び唇を押し付けられ、私の言葉は遮られた。徐々に深くなるキスに誤魔化されていく…そしてそれ以上、何も聞けないまま、昨日よりも濃く激しく抱かれた…