愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】
桜井君に麗子の事聞くチャンスは何度かあったけど、私は切り出せないでいた。
桜井君の答えが…恐かったから…
もし彼が麗子の事認めたら、この関係は終わってしまうかもしれない…
そんなの嫌だ!!絶対、嫌だ!!
私にとって、桜井君はそれほど大切な存在になっていたんだ…
教室で桜井君と話す事は、ほとんどない。
彼はいつも数人の男子と一緒に居て、私の事なんて見てもくれない。それは、麗子の眼を気にしてるから?
かと言って、桜井君と麗子が仲良く話してる姿も見た事ないんだよね…
あの2人…どうなってるんだろう…
そして、唯一、桜井君と2人っきりになれるのは、部活後に待ち合わせ電車通学の私を駅まで送ってくれる短い時間のみ
それが毎日の楽しみ。この時間があるから、麗子達の嫌がらせにも耐えることが出来たのかもしれない。
でも、麗子達の私に対する嫌がらせは日を増すごとにエスカレートしていった…
教科書が無くなったり、ジャージが破られていたり…毎日の様に繰り返される陰湿ないじめ。
その度、沙紀に助けてもらってたけど、それもそろそろ限界にきていた。
沙紀は桜井君に相談してみたら?と何度も言ってくる。でも私は言葉を濁し曖昧な返事を返す。
こんな事で桜井君との関係を壊したくない…
桜井君を…失いたくない…
そんなある日の事だった。
部活を終え、いつもの様にサッカー部の部室の裏で桜井君を待ってると、一番会いたくない人物が現れたんだ…
「真央、こんなとこで和弥の事待ち伏せしてたんだー…」
薄ら笑いを浮かべた麗子だった。