愛したがりのカラダがね…、《Berry's Cafe限定》-【完】

「真央…」


とても優しい声


すぐそこに居る和弥の顔を見ることが出来ず、私は俯いたまま消え入りそうな声で返事を返す。


その数秒後、私は和弥の胸に抱き寄せられていた。


「あっ…」


まさか…和弥…


彼の熱い吐息を頬に感じる。そしてそれは次第に荒くなり、眼の前に日焼けした和弥の顔が近づいてきた…サラサラの髪が私の耳をくすぐり、柔らかく温かいモノが唇を覆う。


「んっ…」


ファーストキス…


キスって、こんな感覚なんだ…思っていたより、ずっと生々しく息苦しい…


軽く触れただけの和弥の唇が離れた時、彼と眼が合い慌てて視線を逸らすと、ニッコリ笑った和弥に抱き締められた。


「か…ずや」


体が熱く火照り、心臓が高鳴る。


そんな私の頬を両手で包み込むと、今度は何度も唇を重ねてくる。


好きな人とキスすることを夢見てきたんだもん。嬉しいのは当然の事…でも、緊張で体は固まったまま。和弥の背に手を添えることさえ出来ない。


バタン…


床に押し倒され制服の上から和弥の手が胸に触れると、私は言いようない恐怖を感じた…


さっき観たDVDの映像が頭の中を駆け巡る。


あんな事…出来ない…


ブレザーのボタンが外されていく…


ヤダ…恥ずかしい…


彼の唇が首筋を滑り、徐々に下へと下りていくのと同時に背中に忍び込んだ指がいとも簡単にブラのホックを外した。


「ぃやぁ…」


一気に捲りあげられたブラウス。露になった胸が和弥の眼の前で大きく揺れる。


恐かった…


大好きな和弥でも…怖かったんだ…




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