疑惑のグロス

でも、私は彼との数十分の会話で四年間の想いが一気に叶った気がしていた。

勿論、「今度お茶でも」って言葉に都合良く自己解釈した訳ではない。


他人から肩書きや苗字で呼ばれるより、名前で呼ばれる方が近く感じる、あの感覚と少しだけ似ている。


ただの同期よりも、わずかに上の存在として感じてくれている。


彼の言葉が聞けて本当に良かった。


……スッピンでコンビニも、悪いことばかりじゃない。




神様に謝らなくちゃ。

何度もいじわるだなんて拗ねて、ごめんなさい。

< 99 / 130 >

この作品をシェア

pagetop