期間限定の彼女


ちゃんと 役目を果たすのが
あたしの仕事


気持ちのスイッチを切り替えた。


「どう?変くない?」


笑顔振り撒きながら
くるりと その場で一回転して見せた。


「全然」


「良かった」


「もっと ジャラジャラ
付けてくるのかと思ってた
お前 宝石とかバックだとか
そのために バイトしてんだから」


「ああ…まぁー そんなことしないよ
初対面だから 控えめにね」


なんて 誤魔化す。


全部借り物って 知ったら驚くだろうな…。


何のために夜のバイトしてんだ?ってね。




車が近くなるに連れ
あたしの緊張も最大に…。


「どうした?急に静かになったなぁー」


「緊張しちゃって…ヤバイよ」


「大丈夫だって!」


然り気無く あたしの右手をギュッと
握った。


「え?」


「おまじない!緊張をほぐすためにね」


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