ハグレモノ
その後もクラスの生徒がゾロゾロと入ってくるが、俺に声をかけるものはいない。

時折、俺に聞こえるか聞こえないかくらいの声でヒソヒソ話が聞こえて来るくらいだ。

「おい、ハグレモンが今なに考えてるか考えようぜ?」

「お、いいねえ。それおもしろそう」

そもそも、なぜ俺がこんなにも俺がクラスでハグレモノとして扱われてるかと言うと、ある日のたった一つの些細なことだった。

クラスの女の子が俺に勉強を教えてと言ってきた。

俺はその時、妙に虫の居所が悪かったのだろう。

そんなのは教科書に全部書いてある。

ちゃんと読んで勉強すればいいと、冷たく突き放してしまった。

それが原因で俺はクラスのハグレモノになった。

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