clover's mind
 そんな俺の心中を察したのか、

「実はそれ、僕のお手製なんだよね」

 少なくとも俺よりか年上であろう男が照れくさそうに頭をかいてる仕草は同性から見てあまり可愛らしいもんではない。

 しかもそれがどうしたってんだ?

 そんなもん自慢されたところで気味が悪いだけなんだっての。

 こっちは身体は冷えるわ四葉はみつからないわで、加えて明日まゆみになんていいわけをしようかと脳みそに糖分必死にまわしてるってのに。

 俺はね、一刻も早くあ~っつい風呂に入りたいのでございますよ。

 あんたの不気味な自慢話に付き合ってる暇なんてないの。

 そう苛立ちをつのらせた俺は思わずポプリを突き返そうかと思ったのだが男の次の言葉で俺はその手を止めた。


< 50 / 203 >

この作品をシェア

pagetop