女装系男子。

「はは、馬鹿だな、」



雅と瑞希が笑いあってる中、私は焦っていた



瑞希に、雅に言いそうになったこと聞かれたよね…



今日は誰かと一緒に帰ろ…



「あ、和華、今日一緒に帰ろ」



「なっ…あ、はい…」



瑞希の目が笑っていなかったので、拒否権は無かった



下校の時間



「和華、帰ろー。みーちゃんバイバイ!」



「じゃあね、」



帰り道が反対方向の雅と別れ、瑞希と二人きりになる



「み…瑞希…部活は…?」



「こっちのが大事。」



瑞希は転入してきて、バスケ部に入った。長身と男子並み(てか男子)の体力で、レギュラー候補に入っているらしい



ちなみに私はほぼ活動してない家庭部。



「みーちゃんに言いかけたよね?」



歩きながら瑞希は笑って私に問いかける



「あ、えと、いや、ね?」



挙動不審。



「ね?って、俺に聞かれても困るんだよね」



やばい、怖い、



「い…いや、言いかけただけで言ってはな…」



「俺があそこで行かなかったら言ってたわけね」



言い返せない…



瑞希は長身を屈めて私の唇に指を当てた



「見かけによらず随分口が軽いんだね?」



「ご、ごめんなさい」



私が謝ると、瑞希は不適な笑みを浮かべて私の顎に触れた



「ふふ、しおらしくなっちゃって…可愛いな、」



「!?」



瑞希は私の唇のすぐ側にキスをした



「なんかね、和華が怯えてる姿凄い可愛い、俺の物にしたいくらい」



「は!?」



こいつ、S気質だ…



「ふざけないでよ、物にすんじゃな…」



「Mに加えてツンデレ?」



「…はぁ、」



よくわからないことを言う瑞希に思わず溜め息が出た



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