SOMEHOW
未だに止まらない身体の震え。まだ、恐怖感が抜けないのかな。

私は自分の掌を眺めながらそんなことを考えていた。





「理緒・・・?」


すると突然教室のドアの方から小さな声が聞こえた。

振り向いたそこには裕也君が驚いた目をして立っていた。


「裕也君・・・っ。」


私の身体はまた震えだした。身体が勝手に強張ってしまう。

どうしてだろう。目の前にいるのは裕也君なのに・・・。

それに、私は服を破られたままの状態だったからすごく恥ずかしかった。

ちゃんとうまく隠せているかな・・・?

だんだんと私に近づいてくる裕也君。

裕也君は私の服装に気がついたみたいで、さらに驚いた顔をしてた。

私は陸にかけてもらった学ランを握り締めて少し隠してみた。
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