SOMEHOW
たまたまテレビをつけたらやっていたお笑い番組の再放送を見てた俺。

つけっぱなしのテレビから、楽しそうな笑い声が聞こえてくる。

とりあえず俺はそのままテレビの前に座った。


だけど理緒がついてくる気配がない・・・って思ったら、部屋のドア付近で突っ立ってた。

座る場所に困ってんのか?

理緒がこの部屋に来るようになってちょっと経つけど・・・まだなれないのか?

なんだかそんな初々しいとこも可愛く思えてきて、にやけそうになる。

うわー、やばいな俺。変態か!?



「ここ、座れよ。」


理緒を突っ立ったままにさせとくわけにもいかないから、とりあえず俺の隣を指差した。

ちょっと戸惑いながらも俺の隣に静かに座る理緒。

そうするとちょっとだけ温かさを感じた左肩。


人の温もりって、安心するよな。

・・・“人の温もり”っていうか、相手が理緒だから安心感があるのか?
< 26 / 217 >

この作品をシェア

pagetop