A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】




 ファンクラブの女の子たちと戯れながら校舎を見回っていた悠は、ふと足を止めた。


「どうしたんですか悠さん?」
「トイレなら案内しますよ!」


 悠が少しのリアクションをとる度に、女の子たちはキャーキャー言いながら話し掛けてくる。
 心の中では少し困っているのだが、悠の営業スマイルは美樹に仕込まれなくても完璧だ。


(おかしいな・・・)


 今、少しだけ違和感を感じた。
 神経を研ぎ澄ますが、別に何も変わった事はない。
 それに、女の子たちが元気すぎて、イマイチ集中しきれない部分もあるのだが。
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