A-YA-KA-SHI☆バスター!!【Ⅱ】





 だんだん意識が遠のいてくる。
 このまま無駄に時間が過ぎれば、実体化している事すら難しくなってくる。
 だがもう、悠にはこの2人のアヤカシを振り解く気力もなかった。


「悠さん!」


 そこへ、何処へ行っていたのか、友香が息を切らせてこっちに走り寄ってきた。


「友香ちゃん・・・あまり近付かないで」


 悠の言葉を聞いて、友香はクスッと笑う。


「どうして悠さん、あたしの友達と同じ事、言うのかなぁ」


 悠は少し、目を見開いた。
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