君さえいれば
「隼汰、うん。あたしも離れたくないよ。もう余計なことも考えない。ずっと隼汰と一緒にいたい。あたしと・・・結婚してください」




「バカ美月。それ俺が言ったから」




そう言って笑いながら抱きしめる隼汰。周りに誰もいなくてよかった。



ねえ、隼汰。今度は確かめないで口に出さないでね。




「なあ、美月。俺、お前さえいればそれでいい」




バカ隼汰。あたしだって隼汰さえいればどんな困難も越えられるに決まってる。
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