秘密戦隊とホームレス宇宙人
「念力の波長が合ったからこそ、君がこのベルトを使えるんだ。
そして、他の4本のベルトだって個性的な能力がある。桃子君のピンクのベルトは…」


「あ、あたしのベルトの事はいいじゃないですか!」

桃子さんが動揺している。

彼女もベルトを持っているのか…。


「よくないだろう。説明には必要だよ」
と、ハカセが言うと、桃子さんは頬を膨らませて納得した。

「…わかりました」

拗ねた感じも可愛い。


「彼女のベルトは、お金や、金品を引き寄せる力がある」


「え…?お金?」

ハカセの言葉に俺は戸惑った。
金属じゃなくて、お金なんだ…。


「だから、このベルトを手に入れてからの彼女は、私生活や、仕事でもガッポリだろう」


「別に…」

そう言った彼女の顔は不服そうだ。

俺は気になって、そのままの勢いで彼女に質問してみた。

「仕事何してるんですか?」


「夜」


夜…?

桃子さんで、ピンクのベルトで、夜の仕事…お金がっぽり……

って言ったら、ピンクサロンしかないじゃないか!

興味はあるけど、桃子さんがそういうお店で働いているのはショックだ!

俺はさり気なく股間を押さえながら、彼女に言った。


「…桃子さん。桃子さんなら昼間のお仕事とか、向いてる仕事も一杯あると思いますよ」


「何?夜の仕事がいけないの?」


「そうじゃないですけど……」


「偏見で言ってるんでしょ?」


「そうじゃないですってば。ただ…」

こんなこと俺が言うべきじゃないのはわかってるけど、もう、言ってしまおう。


「…ただ、俺は桃子さんにはピンサロで働いて欲しくないっていうか…」

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