ふたりのガーディアン
そして、ついに『2年4組男子のメイドカフェ』がオープンした。


さて、どうなることやら。


開店早々、1年生かな?と思われる女の子達が、一気に駆け込んで来た。


男の子のメイドさん達が、オーダーを取りに行く。


「いらっしゃいませ~。ご注文は何になさいますか?」


「きゃーーー。神崎センパイだーー」


「先輩、キレイですねー」


「きゃ~っ。ありがとぉ~」


ノリノリだな、蒼甫君。


ふと隣の席をチラリ見てみれば。


黙々とオーダーをとる瀬名君。


何か言ってあげて欲しいな。


ただでさえ、下から見上げたら怖いのに。


さらにその奥のテーブルを見ると、渋谷君に女の子が大勢群がっていた。


「渋谷君、かわいいー」


「本物の女の子みたーい」


これは思った以上に盛り上がりそうだな。


5人がオーダーをとってくると、私は急に仕事が忙しくなってきた。


う~ん、なんだかカフェでバイトしていた頃を思い出す。


てきぱきこなすよー。

< 361 / 932 >

この作品をシェア

pagetop