ふたりのガーディアン
それからの数日。


蒼甫君は仕事の関係で、遅刻したり早退したりが多くなった。


バイトに行ったからと言って、蒼甫君に会えるわけでもなく、すれ違う生活になっていた。


帰りのホームルーム。


担任の先生がプリントを配った。


「2年生も残すところ1ヶ月になりました。

来週までにこのプリントに、自分の進路をどうするか、書いて来てください。

よくご両親と話し合って、慎重に決めてくださいね」


進路…か。


青雲は3年生になると、理系と文系でクラスが分けられてしまう。


みんなで一緒に過ごせるのも残り1ヶ月…。


お父さんの会社が倒産した今、私はプリントにどう書けばいいのだろう…。
< 507 / 932 >

この作品をシェア

pagetop