ふたりのガーディアン
その日の放課後、私と瀬名君は一緒に電車に乗って、コズミックの事務所に向かった。


コズミックの事務所は、イチャさんの事務所とは違って、多くのビルが立ち並ぶオフィス街にあった。


「コズミックはここの8階なんだ。
そのへんブラブラしててもいいし、ロビーで待っててもいいよ。
終わったら電話する」


「うん。わかった」


エレベーターに乗り込む瀬名君。


私が手を振ると、瀬名君も笑顔で手を振った。


さて、と。


来た事もないこの街で、一体どこへ行けばいいのやら。


とりあえずビルを出て、近所をぶらぶら散歩した。


途中本屋に入って立ち読みしたり、雑貨屋さんに入って雑貨を見たり。


結構遠くまで散歩してみたけど、これと言って興味を引かれるものがないので、私はコズミックのあるビルへと戻った。
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