ふたりのガーディアン
「蒼甫君…」


「ん?」


「私ね、7月くらいからちょっとおかしかったの」


「…というと?」


「学校で会ってても、蒼甫君に触れたくて仕方がないし、家にいても蒼甫君に抱きしめて欲しくて。

変だよね。こんなの」


私がそう言うと、蒼甫君がクスッと笑った。


「そんなの俺、いっつもだったよ」


「…え?」


「好きなんだから、触れたいと思うのは当然じゃん。

嬉しいよ。優月もそう思ってくれてたなんて」


「なんだか、どんどん贅沢になっていくの。

ただ話してるだけで楽しかった時とは違う感じなの。

どうしたらいいんだろう?」


こんな気持ち、戸惑ってしまう。


「贅沢じゃないよ。

好きだからでしょ?そんなの。

自然だよ」


「…そうなのかな?」


「俺のこと、もっと求めていいのに…」


顔が赤くなってしまう。


「もっと正直になってよ…」
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