そのギャップ、反則ですっ‼︎
そう言った後、私たちのところだけ時間が止まったような感覚だった。
「……冗談はよせよ…」
「冗談じゃないよ……。卒業したらすぐアメリカに行くんだ。」
「なんでアメリカに行くんだよ……」
佐々木くんの目が真っ赤になっていた。
胸がズキズキ痛いよ……
でも、私が決めたことだから……
深呼吸をして、佐々木くんの目を見た。
「夢を叶えるために行くの。滅多にないチャンスだったから無駄にしたくなかったの。」