君がいたから。
第一章~出会い~

別れ

ー私は、高校2年生の『初春 凛華』(ういはる りんか)。


そしてここは車の中

 なぜ私が車の中かと言うと3時間前にさかのぼるー


「凛華ぁー行かないでよぉー」


大声で泣き叫んでいるのは私の一番の親友の『森山 楓』(もりやま かえで)

私は父の都合で新潟から東京へ引っ越すことに決まった。

今日はその引っ越しの日。


「そんな、一生の別れでもないんだから。」


楓を心配させないようにそう言った。


「そうだよね、引っ越してもメールも電話もたくさんしよーね。」


楓は目を赤くはらしながらニコッと笑ってそう言った。

私も今にもこぼれ落ちそうな涙をこらえて最高の笑顔を楓に見せた。


そして今、たくさんの思い出の物に囲まれながら車に乗っているとさっき自分の言った言葉を

思い出した。


『そんな、一生の別れでもないんだから。』


そう言ったけどやっぱり別れって悲しいものなんだね。


その証拠にほら・・・。


私の目から涙がボロボロ降ってっくる。
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