好きになってよ
どうしたんだろう、亮。
こんな薄っぺらい返事をして。
「亮、何かあったの?」
私はそれとなく聞いてみた。
「いいや、なんもねーよ」
しかし亮は答えてくれない。
「私に言いたいことがあったら、遠慮なく言ってきていいから。
いつでも。
亮といる時間が私にとって、最大の幸福だから」
笑顔で言った。
そして少し間を置いて席を立ち、食器を台所に運びに行った。
私はその時、少し期待していたのだ。