王子様たちのひまつぶしっ!?
女の子たちの陰口がヒートアップしてるんですよぉ!!

視線なんかびしびし突き刺さってますしね!


ここ…一応お嬢校だよね?

お嬢って舌打ちすんの?


なんかイメージが…


あ、私限定か。


悲しいな。


んー。どうにかして逃げる方法…


「あ、私トイレ行こーと」

ふふん。これで俊君もついてこられないはず。


私は教室の扉に手をかける。


「あ、俺も行くよ」


そう言って俊君は私の後に続いて教室を出ようとする。


トイレまでついて来る気!?!?


私はキッと俊君の顔を睨みながら見上げる。


ばちっと目が合い、俊君がにこっと微笑んで「…わかったよ」と呟いた。


「外で待ってるよ」


そういうもんだいじゃなぁぁぁぁい!!


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