王子様たちのひまつぶしっ!?
…うーん。どうしたものか。


知り合いっちゃあ知り合いなんだけど。


いいのかな。言っても?


私はちらりと目の前にいる蘭の背中に目を向けた。


広い大きな背中が。


もうあの頃とは違うということを表していた。


…うん。別にいいよね。


もう終わったことだし。


私は紙の真ん中にさらさらと文字を並べていく。


“元カレ”


そう書いた紙をまた小さく折りたたんで後ろの俊君の机へ投げる。


< 240 / 283 >

この作品をシェア

pagetop