パパはアイドル♪vol.3~奈桜クンの呟き~
「普通にさ、休みの日に手を繋いでデートして」
「うん」
奏の話を頷いて聞く。
出来るだけ、話しをさせたい。
言って楽になる事もある。
「お洒落なカフェでお茶して。時間も人目も気にせず、ずっと二人で……」
「うん」
「隠れたりしないで……」
「うん」
「こそこそしないで……」
「うん」
「みんなに自慢して……祝福されて……」
「うん」
「誰にも言えないって。祝福されないって。日本中の女の子を敵に回すって」
何も言えない。
アイドルの彼女。
付き合ってみて始めて分かる苦悩。
『夢みたい……』だけでは済まなくなる現実。
「うん」
奏の話を頷いて聞く。
出来るだけ、話しをさせたい。
言って楽になる事もある。
「お洒落なカフェでお茶して。時間も人目も気にせず、ずっと二人で……」
「うん」
「隠れたりしないで……」
「うん」
「こそこそしないで……」
「うん」
「みんなに自慢して……祝福されて……」
「うん」
「誰にも言えないって。祝福されないって。日本中の女の子を敵に回すって」
何も言えない。
アイドルの彼女。
付き合ってみて始めて分かる苦悩。
『夢みたい……』だけでは済まなくなる現実。