恋模様*【短編集】




そう言うのが、精一杯で



「嘉鈴には負ける」



そう言いながら肩に腕をおいて


髪を撫でてきた。




「今日は髪、おろしてるんだな」




耳元で聞こえる甘美な声に


くすぐったい気持ちになった





「う、ん………」





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