ナンパ男がしつこい件について
ハプニング
「こんな過激なのいつも見てるの?」
「べ、別にそんなことないじゃん、かっこいいじゃん」
写真集を覗きこむと、
急にこっちを向いてキスをしてきた。
それも顎を掴んで、妙に長い。
勉強しないと、って気持ちとこのままもいいって気持ちが左右する。
椋太郎の肩を掴んだ。
少しだけ離れて、目線は俳優へと行った。
「俺黒髪にすればこんなんになる?」
「ならない。絶対ならない」
首をブンブン振った。
「チッ、この野郎」
キラキラな笑顔をしてる写真集のページを殴った。
「バカ!これ以上触んな!」
「大体なんでベットの下に隠してるんだよ、唯花男子の考え方だぞそれ」
……確かに。
「他には…あれ?何これ」
まっまだ人のベット下をごそごそと探る。
「!それ!」
軽く埃をかぶって出てきたのは中学時代の卒業アルバム。
「それはだめ!返せ!」
なんか色々と恥ずかしいじゃないか…