ナンパ男がしつこい件について
地元の駅に着いた。
ここまで来ると傘なんていいや、と思ってしまう。
「いいの?傘」
「うん。走ろ!」
椋太郎の手を掴んで、二人で走り出す。
「唯花足速いじゃん!」
「バカだからね!」
椋太郎は耐えきれずに吹き出した。
急いで家に入る。
「ただいまー!」
おばあちゃんが驚いた顔をしてこっちへ来た。
「お二人さん…?」
「唯花帰ってきたぁ…?男!?」
まさかのお母さんもいて、こっちも「え!?」という声を出してしまった。
「ま、まさか椋くん!?」