メールネット。
オタク高校生
satoshi side
「オッ・・・・俺の名前は、山口聡ですッ!!」
ピカピカの高校生になって、クラスで一番後ろの席になった俺。
自己紹介でさえ、言うのがすっげぇハズい。
なぜなら中学のとき、俺と竹ちゃんって言う奴と、伊達ちゃんって言う奴3人。
その俺達3人が、中学の学年の最強ヲタク3人組と呼ばれていて、
別名『西立花中学3大天皇』とも呼ばれていた程だったからだ。
この高校で立花中学の同級生はいない!・・・
これがヲタクと思われるのを挽回するチャンスだった。
一番最初に話しかけるやつを間違えない!!これが今日の目標だ。
彼女なんてのは、モチロンできたことなんてない。
さて、と…誰に話しかけるか・・・。
俺は一番右端に座っている背の低い女に話しかけた。
なるべく・・明るめに・・・最大の自分なりの明るさで・・!
「よぉ!どこの中学から来てる?」
このアマに話しかけたおかげで・・・!!ちくしょー!!
「あ、北中のほうからだけど・・?君は・・・えっと・・山口って言ったっけ?」
おっ・・・好感触か?!コレは!!来たんじゃないのかぃ?!俺の時代がッ
「そうそう!よく覚えてたね~、俺は西立花中だよ!」
言わなきゃよかった・・・この女に・・・
「あっ!!知ってるよォ、西立花の山口と竹下と伊達っていう有名なヲタク三大天の…」
ええええええええええええええええええええええ!!!!????
有名なことは知ってたけど、そんな遠い中学までも?!
ちっ…高校始まっていきなり出ばな挫かれたぜ…
でもこのときは、気づかなかった。そう、次の休み時間。